地獄の表面処理の開幕
さてそれでは表面処理を始めましょう。
3Dプリンターの印刷品質で妥協した部分のツケをここで払わされることになります。
ここで処理する必要があるのは以下のもの
- 3Dプリンターの積層痕
- パーツの合わせ目
- 印刷不良による凹凸
- サポート面の荒れ

印刷に使用したフィラメントはPETG。
いくつかの処理すべき点
3Dプリンターの積層痕
3Dプリンターではどうしても印刷物に積層痕が出来てしまいます。
印刷テーブルに水平または垂直な部分はそれほどではないのですが、設定にもよりますが傾斜があるとやや目立つようになります。特にラウンド部分は顕著。
本番の印刷では試作品の時より細かいピッチでの印刷にしたのですが、それでも積層痕が完全になくなるわけではありません。

パーツの合わせ目
僕の3Dプリンター(ENDER-3)の印刷可能範囲は縦横約20㎝なので、どうしてもパーツを分割する必要があります。
刀身はもちろんですが、できれば分割したくなかったラーミアもギリギリ(斜めにしても)入りきらなかったのでやむを得ず分割。
それらを接着した際に出る合わせ目を消す必要があります。

接着にはPLAにもPETGにも使用できるジクロロメタンを使用。
印刷不良による凹凸
PETGの印刷に慣れておらず、時間も限られていたので印刷時のスライサー設定を詰めきれてなかったために所々スカスカしたり糸を引いたりしています。
表面処理でカバーできる範囲と判断してそのまま進めたのでこの工程で頑張ります。

サポート面の荒れ
場所によってはサポートが必要で、特にラーミアの裏側はサポート面が広く、その辺の設定が甘かったので非常に汚くなってしまいました。

ほとんど見えない部分ではありますが、これも整えます。
盛って削って盛って削って(以下略)
表面処理の基本は凹み部分にパテを盛って、削る。これを無限に繰り返すことです。
大雑把に穴を埋める

最初は合わせ目などの大きめの凹みを無くすためにコスパの良いウェーブ社の「パテ革命 モリモリ」を使用します。
量に対して値段が安めで切削性も良いのでおおざっぱな穴埋めにはちょうど良いですね。
パテの食いつきを良くするためにパテを盛る前に表面を紙ヤスリでかるく荒らしておきました。
サーフェイサー(サフ)で確認

大きな穴を埋めたらサーフェイサーを吹いてちゃんと穴が埋まっているかの確認と小さな穴を埋めます。
綺麗に処理出来ているつもりでもサフを吹くと凹みや積層痕がつまびらかになるので人はサフの前では平等なのです。
そこで判明した凹みはモリモリやラッカーパテなどで補修。
その後サフを吹いて確認…を納得いくまで繰り返します。

サフの目は徐々に上げていくと良いでしょう(500→1200など)。
最終的にはサフの色は黒に変更します。金属色を塗る際は黒下地の方が発色が良いのです。
この工程は本当に何度も繰り返すため非常に時間がかかります。
あと、部屋に粉塵が積もるのでその辺の対策もした方が良いですね。

仮組してみる
表面処理が完了したら仮組してテンションを上げる工程があります。

ダイソーの園芸用支柱を芯棒にして回転防止の鉄棒を差し込んで…

めっっっちゃいいじゃん!!!
これはもうこのままでもいいんじゃない?
塗装すげえ苦手だし塗ったら逆にかっこ悪くなりそうだよ。
このままでいこうよ。と悪魔が囁きますがそうもいきません。
塗装に進むか…
表面処理は非常に時間のかかる工程ですが、そんなに技術が無くても時間をかければその分ちゃんと良くなる作業でもあるので実はけっこう好きなんですよね。
しかし塗装はそうではなく、技術が必要な工程というイメージでミスした時の修正も大変です。
気が重いぜ…
前回 → 宝玉と柄巻
次回 → 塗装①



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