またしてもスカスカ
3dプリンターでメガネ型の栞を印刷しているとまたしてもスカスカになってしまいました。

こんな時は色々な原因が考えられます。
以前はこの方法(ノズルの温度調整)で解決したのですが、今回は温度を上げたり下げたりしても改善されません。
テーブルのレベリング調整、ノズルの交換をしてもダメ。

とりあえずフィラメントを引き抜こうとしたら抜けません。もちろんノズルは熱してあります。
それでも抜けないという事は…よく分からないけどホットエンド内で固まってる?
という事で面倒ですがホットエンドを分解してみます。
ちなみに我が家の3dプリンターはENDER-3(無印)です。
分解開始
基本的に分解はノズルを使用している(詰まっている)フィラメントの適正温度(今回はPLA+で205℃に設定)まで熱した状態で行います。やけどに注意して作業しましょう。
1.フィラメントとボーデンチューブを抜き取る
まずは熱したままの状態でフィラメントを抜き取ります。普通はそれですんなり抜き取ることが出来ますが、今回は熱で溶けてくれなかったので無理やり抜き取り(引きちぎり)ました。
その後ボーデンチューブも抜き取ります。

ロックしているパーツ(青いやつ)を外して

継ぎ手(コネクタ)を下に押し込みながらボーデンチューブを抜き取ります。
2.カバーを外す

2つのネジを外してフィンが付いているカバーを取り外します。
3.ノズルを外す

ヒートブロックのカバーを外して

ノズルを取り外します。このあたりも熱したまま作業しないとフィラメントが固まって取り外せないと思います。
4.ヒートシンクのネジを外す

本体とヒートシンクを固定している2本のネジを外します。
5.ヒートブロックとヒートシンクを切り離す
ヒーターや熱センサーが断線しないように注意して作業して下さい。

ヒートブロックの下にある2本の長いネジを外して

ヒートシンクのイモネジを緩めて分離します。
6.ヒートブロックからステンレスチューブを外す

六角にはなっていないのでラジオペンチやレンチなどでヒートブロックとステンレスチューブを掴んで回しましょう。ここも熱くないと固着してしまうので火傷に注意して作業して下さい。
完了

詰まったフィラメントを溶かす
それでは問題のパーツを見てみましょう。

がっつり詰まっていて向こう側が見えません。

そこで使うのがこちらのジクロロメタン、PLAやPETGの接着に使える薬液です。

適当な入れ物にモノが浸かる程度のジクロロメタンを入れて放置

半日ほどでこんな感じに溶けてくれました。

綿棒などでふき取るとかなり綺麗になりました。これは気持ちいい。
分解したパーツを戻す
基本的に逆の手順で戻すだけですが注意点がいくつかあります。
ネジは高温状態だと緩んでしまうので、常温で仮締め→加熱して増し締めが大事です。
これを行わないと緩んだ部分からフィラメントが漏れ出て大変な事になる恐れがあります。
僕は最初それで大変な事になりました。

ということで、まず常温でノズルを最初に締めましょう。
というのもノズルをねじ込むヒートブロックのネジ穴は今回清掃したステンレスチューブと共通で、貫通したネジ穴になっています。

そしてネジ穴の深さが2つのネジ長の合計よりも短いので、先にステンレスチューブを締めてしまうとノズルがヒートブロックにピッタリつきません。
図の通りステンレスチューブはネジ溝を過ぎても入り込む仕様になっているのでなおさらです。
ノズルとヒートブロックの距離が近い方が吐出されるフィラメントの温度が安定するはずです。たぶんね。
よって先にノズルをある程度(ほんのちょっと隙間が出来るくらい)まで締めます。
その後でステンレスチューブがノズルに当たるまで締め込み、冷却ファン(カバー)を取り付ける手前まで組付けます。

そして加熱し、増し締めを行いましょう。
最後の注意点はボーデンチューブをしっかり奥まで差し込むこと、そうしないと隙間が出来てしまいフィラメントがそこに詰まってしまう恐れがあります。
印刷してみる
組み立てが終わったので印刷してみます。上手くいってくれよ・・・

上手くいきました。
たまにはホットエンドの清掃を行うと快適な3dプリンターライフが待っているかもしれません。




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