さてそれでは本番の印刷をしていきます。
試作品の印刷では扱いやすいPLAを使って出力しましたが、やはり熱への耐性の面で心配なので本番ではPETGを使用します。
PETGの特徴
メリット
- ABSより反りにくい(印刷しやすい)
- PLAより熱に強い(PLA以上、ABS以下)
- PLAより切削しやすい(PLA以上、ABS以下)
- 衝撃に強い
デメリット
- 印刷時に糸引きしやすい
- 紫外線に弱い
PETGはよくABSとPLAの中間の性質と言われます。今回はPLAだと熱への耐性が怖く、ABSは我が家のプリンター(ENDER-3)だと印刷が難しいのでPETGでの印刷を試していきます。
デメリットの糸引きはどのみち表面処理などを行うのでそのタイミングで除去、紫外線に弱いというのがどの程度かは分かりませんが今回は塗装しますし屋外で使用するものではないので多分大丈夫でしょう。
印刷開始
では印刷していきましょう。
フィラメントの色は黒を選択、ぶつけたりして塗膜が剥がれた際に目立ちにくいことを期待。

まずは形がシンプルな刀身から印刷していきます。
今のところ特に問題なく印刷できています。凹凸の少ない形状だからか糸引きも特にありません。

接着にはジクロロメタンを使用しています。フィラメントを溶かしてくっつけるのでかなり強力に接着出来ます。一瞬で乾いてしまうので塗りにくいジクロロメタンですが、シリンジを使うとかなり塗り易くなります。
身体には悪いので使用する際は換気などに気を付けて下さい。

強度が心配なので支柱を差し込めるようにしました。使ったのはDAISOの園芸用支柱、2-3本で100円です。
そのままでもいいかもしれませんが一応緑色の皮膜を剥がして差し込みます。園芸用支柱は中空なので軽い分やや強度に不安がありますが、中身の詰まった金属棒は高いので予算の面で妥協。

支柱は刀身の先から反対の柄頭まで通します。また、支柱が中心に1本だと回転してズレるので位置固定用に2本追加(刀身の根本から柄頭まで)
こうすることで接着した際に「ちょっとズレてるんじゃないか?」という不安に駆られることもないので精神衛生上大変よろしい事でしょう。

剣を持った時の重さのバランスを調整する為に柄頭にはこれまたDAISOで買った鉛製のおもりを入れていきます。鉛はニッパーなどで簡単に切断できます。
ここまでPETGで印刷してみて、やはりPLAよりは印刷が荒いように思います。
僕が設定を追い込めてないからかもしれませんが、PLAで印刷した試作品と比べると結構汚いように感じます。もしかしたら糸引きしやすい性質のせいかも知れません。

ラーミアは1度ではギリギリ印刷できない(微妙に途切れた)事が試作品で分かったのでやむを得ず途中で分割しました。
しかしやっぱり印刷は汚いですね、特に飛び地になっている文様は糸引きやスカスカになってしまっています。

裏面はサポート面になっているので滅茶苦茶汚いです、これはひどい…
ですが印刷の設定を詰めている時間も心の余裕も無い(何度か失敗しています)のでこれらは表面処理の工程で修正します。
印刷完了
写真は撮りそびれていますが他のパーツも印刷が完了しました。
その数なんと31点!
印刷には1週間くらいかかったかな?昼も夜もなく3dプリンターを稼働させました。
すべての工程が自分にとって割と未知の領域で不安たっぷりなので、一つひとつの工程が終わるとそのたびにホッとします。
所々印刷が汚い部分がありますが、きっと未来の自分が何とかしてくれるでしょう。
前回 → 試作品印刷
次回 → 宝玉と柄巻



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